イベント詳細

【セミインタクト細胞リシール技術講習会】

日時: 2015年9月2日(水)13:00~17:00
場所:東京大学駒場キャンパス3号館
講習会主催:村田昌之(公募研究者A02班,東京大学)
HP: http://muratalab.c.u-tokyo.ac.jp/
対象:新学術領域「動的構造生命」計画班員と公募班員
概要:セミインタクト細胞リシール技術を利用する方を対象とした実技講習会
セミインタクト細胞とは、連鎖球菌の酵素感受性毒素ストレプトリシン O(SLO)により、形質膜を部分的に透過性にし、細胞質を流出させた細胞である。新しい細胞質添加後のセミインタクト細胞をリシール(再封入)し、続けて培養・継代可能とするリシール技術の実技を含めた講習会を開催する。
これにより研究項目 A02「細胞環境下でのタンパク質分子の動的構造測定技術」の中で必要とされる「細胞内導入法」として、この「リシール細胞」とそれを利用した様々な可視化解析法をも加えることで、最終的には「In cell 生体分子の構造解析支援プラットフォームの創成」を目指している。

セミインタクト細胞リシール法の概略

熱心に指導する姿の村田昌之先生

参加レポート

リシール細胞講習会参加レポート

東京大学 西田 紀貴

9月2日(水)、公募研究班員(A02班)村田昌之先生による、リシール細胞講習会が開催されました。リシール細胞技術は、細胞膜にポア(孔)を形成させるSLOタンパク質を用いて可逆的な透過性処理を施すことにより、細胞をインタクトな状態に保ったまま、細胞外から任意のタンパク質を導入したり、細胞内成分を入れ替えたりする技術です。今回の実習は、本新学術領域の計画・公募班員の研究室から計11名が参加しました。
実習を行うに先立ち、まず村田研究室助教の加納ふみ先生から、リシール細胞技術の原理や作製方法の詳細、そしてこれまでの適用例などについて座学形式の説明が行われました。その後、実験室に移動し、実際にリシール細胞の調製を行いました。今回の実習では、HeLa細胞に、GFP標識蛋白質とFITC標識デキストランを導入しました。まず、加納先生にデモンストレーションを行っていただき、その後、参加者が4つのグループに分かれて実習を行いました。実際の操作を見学・体験することで、論文を読んだだけでは分からないような様々なコツを学ぶことができました。また実験の待ち時間には、村田先生と加納先生に、リシール細胞技術に関する参加者の皆さんからのさまざまな質問に答えていただくこともできました。調製した細胞を蛍光顕微鏡で観察すると、FITC標識デキストランやGFPタンパク質が導入された細胞には、蛍光シグナルがしっかりと観測されており、リシール細胞が調製できていることが確認できました。特にGFP結合蛋白質には核局在シグナル(NLS)が付いていたので、核の部分だけがきれいに光っている様子はとても印象的でした。
リシール細胞技術は、さまざまな分野で応用できる汎用性の高い技術なので、参加者の方々も自身の研究にも取り入れていかれることと思います。講習会を運営してくださった村田先生、加納先生、そして村田研究室の皆様にこの場を借りて厚く御礼を申し上げます。

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