国際活動支援

国際共同研究加速基金・国際活動支援班(平成27〜平成30年度)

動的構造生命科学研究領域における海外ネットワーク形成を目指した支援活動

【メンバー】





研究代表者 神田 大輔(九州大学)




安藤 敏夫(金沢大学)
白川 昌宏(京都大学)
西田 紀貴(東京大学)
杉田 有治(理化学研究所)
塚崎 智也(奈良先端科学技術大学院大学)
甲斐荘 正恒(首都大学東京)
Tama Florence(理化学研究所)

領域として国際活動を支援する必要性と効果

本領域研究では新発想の測定装置の開発を進めることを目標としている。新発想の測定装置の使用は、研究者が現場に居合わせて密接な議論を展開することが測定装置開発を効率良く進めるために必須である。国際活動支援として海外との研究共同研究や交流を予算面から組織的にバックアップすることで、国際的な交流の範囲を広げ、密度を濃くする効果が期待できる。また、領域として、公募研究に関連する研究者の派遣や交流の推進に特に留意する必要がある。公募研究の中には、海外との緊密な共同研究が必要であるが、公募研究費だけでは旅費や滞在費などをカバーしきれない課題があり、こうした公募研究に対して領域として支援を行う。

方針と戦略

  • ・4年間の活動期間を前期(既存のネットワークの活性化と問題点の洗い出し)と後期(新規の海外ネットワークの構築)に分割する。
  • ・講習会や教育コースに、海外からの講師の招聘に加えて、海外から受講生を積極的に募集する。また、講習会や教育コースに本領域に関係する研究室の大学院生の参加を奨励して国際的な交流を促進し、若手育成に活用する。
  • ・広報活動の積極的展開を行う。

平成29年度の公募班員を対象にした助成について

  • ・(実施方針) 平成29年度の予算配分は3つの公募班(A01, A02, A03)あたり40万円とする.各班あたり,援助対象となる公募班員を1人あるいは2人を選ぶ.各班に担当者を置く:塚崎智也, A01班担当;西田紀貴, A02班担当;杉田有治, A03班担当.予算は国際活動支援班の分担金として各担当者に年度始めに一括して配分する.予算執行の方法は各担当者が所属する事務処理方法に従う.
  • ・(公募方法) 希望者は上記担当者に直接連絡する.締め切りは特に設けず,先着順を基本とする.使用目的と経費の概算を簡単に記述する. 援助対象は公募班員への海外旅費などに限定し,公募班員が招聘する相手の人に対する旅費や滞在費には充てない.渡航目的は単なる学会参加より,研究室訪問や短期滞在して実験するなどの活動を優先する.国際支援班全員のメール会議で検討後に承認する.

実績

2016

(1)国際版バイオAFM夏の学校
高速AFMや超解像AFMの普及活動の一環として2012年から毎年8月に金沢大学で開催してきた実習形式のバイオAFM夏の学校を国際版に拡張し、アジア諸国の若手研究者、学生の参加を支援する。アジア諸国からの若手研究者、学生4名を受け入れた。
【受入担当者】安藤敏夫(金沢大学)

(2)バイオAFM国際ワークショップの開催
2016年10月3日〜6日にKanazawa Bio-AFM Workshopを金沢大学にて開催した。蛋白質分子を対象にしたバイオAFMや1分子計測技術の分野で国際的に高い評価を受けている海外の研究者13名を招聘した。
【受入担当者】安藤敏夫(金沢大学)

(3) サバティカル教授の受入
【支援対象者】Mikael Oliveberg,Professor, ストックホルム大学, Sweden
【支援期間】2016年5月26日〜6月29日
【研究場所】京都大学
【受入研究者】白川昌宏(京都大学)

(4)海外からの共同研究者の受入
【支援対象者】孔三根 (KONG, Sam-Geun) , Associate Professor,公州大学校自然科学大学生命科学科 (Kongju National University), 韓国
【支援期間】2016年7月24日〜8月6日と2017年2月21日〜28日
【研究場所】九州大学生体防御医学研究所
【受入研究者】神田大輔(九州大学)
2016年夏は学部の4年生1人(LEE SEUNGEON、李承彦)も一緒に来日して共同研究実験を行った。

(5)海外からの共同研究者の受入
【支援対象者】Slavica Jonic, Professor, CNRS Pierre and Marie Curie University, France
【支援期間】2017年2月17日〜26日
【研究場所】AICS神戸と名古屋大学
【受入研究者】Tama Florence(名古屋大学)

(6)海外からの共同研究者の受入
【支援対象者】Joshua Ziarek, Post-doc, Harvard Medical School, USA
【支援期間】平成27年度より継続
【研究場所】首都大学東京
【受入研究者】甲斐荘正恒(首都大学東京)

(7)海外講師招聘
【支援対象者】Prof. Walter J. Chazin, Vanderbilt University, USAとProf. Volker Dötsch, Goethe University Frankfurt, Germany, Prof. Masato Kato, University of Texas Southwestern Medical Center, USA.
【支援期間】2017 年 2 月23日
【ワークショップ】RRR workshop 2017、京都大学
【受入研究者】白川昌宏(京都大学)

(8)公募班員に対する援助
公募班員に対する支援の公募と支援活動を行った。初めての試みのため平成28年度は試行期間とした。以下の通りに各公募班の担当責任者を決めた。
【A01班担当】塚崎智也(奈良先端大)
【A02班担当】西田紀貴(東京大学)
【A03班担当】杉田有治(理研)

【A01班】菅倫寛(岡山大学)の4th Ringberg Workshop on Structural Biology with FELs(2017年2月,ドイツ)への参加支援。FELを用いた構造生物学のワークショップである。ワークショップの参加だけでなく、会合に参加する専門家も交えて、今後の共同研究に向けた意見交換をおこなった。
【A02班】三島正規(首都大)がサバティカルで訪問してドイツのMichael Sattlerの研究室において実験するための旅費支援
【A02班】Daniel Nietlispach教授(イギリス・ケンブリッジ大学)を伊藤隆研究室(首都大)に招聘して共同研究を進めるための旅費支援
【A03班】杉本宏(理研)が米国University of Marylandを訪問し、Iqbal Hamza教授とAngela Wilks教授とヘムタンパク質に関する研究議論を行うための旅費を支援。
【A03班】重松秀樹(理研)が米国Yale Universityを訪問し、Fred Sigworth教授、Hermant Tagre准教授らと共同研究実験を行うための旅費を支援。

2015

(1)海外招聘のための旅費を援助
【講習会】RRR workshop 2015(バイオNMRチュートリアル講習会)
【日時】2015年12月12日(土)9:30 - 17:00
【場所】京都大学船井哲良記念講堂国際連携ホール
【海外講演者】Prof. Stephan Grzesiek (University of Basel, Switzerland), Dr. Mark Bostock (University of Cambridge, UK) , Dr. Joshua Ziarek (Harvard Medical School, Boston, USA)
【支援対象者】Dr. Joshua Ziarek (Harvard Medical School, Boston, USA)
【受入研究者】白川 昌宏(京都大学)
【支援内容】講演謝礼

(2)共同実験実施のための海外派遣
【支援対象者】京都大学白川研究室のメンバー4人
【派遣先】Dr. Ulrich Schelerの研究室 (Leibniz-Institut für Polymerforschung, Germany)
【派遣期間】2016年1月27日〜2月5日
【共同研究】細胞内の原形質流動がタンパク質に及ぼす影響をRheo-NMRで解析する。Rheo-NMRはNMR管内の試料を撹拌しながら測定を行う装置で原形質流動を模倣することができる。
【支援内容】出張旅費と滞在費

(3) 海外からのポスドクの受入
【支援対象者】Dr. Joshua Ziarek (Harvard Medical School, Boston, USA)
【受入研究者】甲斐荘 正恒(首都大学東京)
【支援内容】国内旅費と共同研究実施のための安定同位体標識アミノ酸などの消耗品の購入
【支援期間】2015年11月〜2016年3月(次年度も継続予定)

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